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九十九屋さんたの妖怪古今録

千葉と天女

以前、菅原道真の事を話しました時に、天人女房(天女などが妻になる)、それが千葉に関わっているという話をしました。
千葉には千葉氏という武家がありまして、権勢を誇っていました。その千葉という氏は、帝から送られた名とされています。
 これには、こんな話が伝わっています。
 
 今は昔、あるところにたくさんの蓮の花の咲く美しい池がありました。その美しさに心惹かれたものが多く、一人の美しい娘がよく沐浴に来るようになりました。その娘の美しさは、この世のものではないようで噂になりました。その噂を聞きつけた一人の武士が池を訪れます。武士は娘の美しさに一目で恋に落ちてしまい。声をかけますが逃げられ、娘はいつの間にか姿を消します

 何度となくそういう事がありましたが、ついに手が届くと思った刹那、娘の体は宙を駆け、消えていきます。そう、娘は天女だったのです。
 そんな中で武士は、娘が羽衣がないと飛ばない事に気付き、その羽衣を隠してしまいました。と、この辺りは今までの話と同じですね。

 その後、娘は羽衣を隠されたまま天に帰れず武士の妻となり、子をなします。そして天に帰ることなく、いつまでも平和に暮らした…というのです。