まいぷれ西条編集部ニュース
2020年春に西条で生まれたイベント「SAIJO SOUP」が、コロナ禍を乗り越えて5回目の開催を迎えました。
2023年5月14日(日)西条市・食の創造館で「SAIJO SOUP vol.5」が開催されました。
SAIJO SOUPは、スープを飲みながらまちづくりのプレゼンを聞いて語り合うイベントで、今回が5回目の開催になります。
スープを飲みながらという何とも不思議なコンセプトを持つビジネスコンテストですが、元々はアメリカのデトロイトで行われている “Detroit SOUP(デトロイトスープ)” がその発祥で、日本では島根県津和野町開催の “つわのスープ” に次ぐ2例目となります。四国・愛媛県では初の試みです!
プレゼンは、選考を勝ち抜いた5名のプレゼンターが行えます。
地域課題を基に「西条でやりたいこと」を順に発表していきます。
来場者は投票権を購入しており、プレゼンを聞いて「一番応援したいと感じたアイデアに投票」します。
投票により、この日の優勝プレゼンターが決定。
優勝プレゼンターには、当日の投票権の売上総額がアイデア実現資金として贈られます!
開催に先だって、出場を希望するプレゼンター募集が行われました。
エントリー期間は、2023年1月16日~2月20日まで。定員は5名まで。運営側の皆さんもエントリーがあるかどうかドキドキしながら過ごしたそうです。
結果的には7名の応募があり、厳正な審査を経て、5名(団体含む)のプレゼンターが選出されました。
ここからは、SAIJO SOUP vol.5開催当日の現場レポートです。
※会場内の写真は「SAIJO SOUP 実行委員会」様より、ご提供いただいています。
募集締切から約3ヶ月。
あっという間にやってきた開催当日の5月14日! 予定通り12時から受付が開始となり、プレゼンターの皆さん、そして今回のイベントを見に来た皆さんが入場してきます。
会場は「西条市・食の創造館」、JR壬生川駅のすぐ隣です。
少しでも目を引くように運営スタッフ全員で協力した装飾。
受付のために助っ人スタッフも登場。
参加プレゼンターが決戦の舞台に集結! 当日の諸説明を受けている様子です。
SAIJO SOUPは次のような想いを元に開催されています。
1:誰もが夢や目標を語れる場所を作りたい
2:挑戦者たちの集まれるコミュニティを作りたい
3:挑戦者たちを支援できる環境を作りたい
小さな「やってみたい」を表現する場と、誰かの「やってみたい」を応援・協力する場をつなぐため、SAIJO SOUP実行委員会には異業種・多世代のメンバーが集まっており、運営・企画ともにボランティアで実施されています。
実はvol.3までの開催はコロナ禍の影響でオンライン開催だったSAIJO SOUP。
こうして実際にリアルな場に集まっての開催は2回目で「リアル会場+オンライン会場」のハイブリッド開催なのだそうです。
プレゼン発表時刻も近づき、会場も熱気が高まってきました!
実行委員会からのあいさつも終わり、いよいよ5組のプレゼンターによる発表会が始まります!
どんなアイデアが発表されるのか、こちらもワクワクが止まりません。
開始直前、リアル会場「西条市・食の創造館」には緊張感が…。
SAIJO SOUP 実行委員会長からのあいさつ。
最初のプレゼンターは「玉津ひまわりアート」から、小学生の女の子が登場です!
町おこしの一環として行われている渦井川ひまわり畑の中にみんなで集まれるカフェスペース「ひまわりガーデンカフェ」を作る構想を発表していました。
トップバッターの小学生! ひまわりにちなんだ衣装も素敵です。
2番手のプレゼンターは、鎌倉美穂さん。
昨年、鳥取市で開催されたレースがきっかけで人気に火がついた「恐竜レース」を西条市でも!との提案でした。コロナ禍で多くのイベントが中止となったストレスを発散しつつ、町おこしをしたいとのこと。
2番手の鎌倉さん。普段はエステサロン「in the Life」の経営をされています。
3番手のプレゼンターは、丹原高校の現役高校生たちでした。
丹原高校の “丹原をおもしろく!” を謳った「tanomo」プロジェクトに関する発表です。丹原・西条地域で高校生と地域が考える「のこしていきたいヒト・モノ・コト」を提案したいとのことでした。
3番手は丹原高校の現役高校生の皆さん。地域のことを熱心に考えてくれていました。
4番手は、サカエマチHOLIC代表の安形真さん。
全国でも上位となっている愛媛県の空き家率に関する問題提起とその解決策としての「空き家でつなぐ地域の未来」プロジェクトの構想を発表していました。
4番手の安形さん。地域交流の場でもあるコワーキングスペース「サカエマチHOLIC」の代表を務めています。
ラストとなる5番手は河村一郎さん。
“笑い”の健康効果を体感してもらうため、普段から「笑いヨガ教室」を主宰されています。河村さんの教室では、笑いヨガの他に人生をちょっと楽に生きるための話など、年齢を重ねたからこそできるお話もされており、コロナ禍もあって引きこもりがちになってしまったお年寄りやうつ症状のある方に少しでも明るい気持ちになってほしいとのこと、そのために無料教室を開く活動などをしたいとのことでした。
ラストの河村さん。サカエマチHOLICなどで笑いヨガ教室を開催しています。
ちなみに今回プレゼンの持ち時間は1組につき、5分でした。
会場の後方にはタイムキーパーさんが控えていて、しっかり計っていました。
残り1分をボードで知らせるタイムキーパーのスタッフさん。
5組のプレゼンが終了したあとは、SAIJO SOUPを見に来た来場者の皆さんとプレゼンターたちによるディスカッションタイムに入ります。
来場者は、受付時にA~Dまでのいずれかのグループに振り分けられます。
また、オンライン来場者はまとめて1グループとなり、合計5つのグループになります。この5つのグループと5組のプレゼンターがそれぞれ一対となってディスカッションします。
プレゼンターたちは10分ごとにディスカッション相手となるグループを変更し、各所を回る形です。
プレゼンターの発表を聞いて「気になったこと」や「質問」を付箋に書いて貼っていきます。
プレゼンターは付箋の内容に回答したり、街の人たちと一緒に話し合ったりしていきます。
ディスカッションタイムの様子(1)
ディスカッションタイムの様子(2)
ディスカッションタイムの様子(3)
若い世代も参加。積極的に質問していました。
こちらはオンライングループとのディスカッション。直接の来場が難しくても参加できます!
オンライン配信チームも大活躍!(裏でとても頑張っていました)
プレゼンターだけではなく、会場にいるみんなが意見を交わし合えるイベント!
ところで、最初に説明していた「スープを飲みながら語り合うというのは…?」と思っていた皆さま、ご安心ください。ちゃんとスープを飲めるコーナーも用意されています!
今回は、野菜たっぷりスープが販売されていました。
クラムチャウダーに近い味付けで子供も大人も飲みやすい感じで美味しかったです。
運営スタッフには、カフェ経営者の方もいるそうです。
SAIJO SOUPの名物になりつつある「スープ販売」
ディスカッションタイムが終わり、いよいよ今回の優勝者を決める投票に移ります。
投票システムには、Googleフォームが採用されており、会場に貼られているQRコードを読み込んでの投票でした。QRコードやスマホの操作が不慣れという方には紙での投票もできる形でフォローされていました。
会場は満員です!
いよいよ大詰め、投票を見守るスタッフ(1)
いよいよ大詰め、投票を見守るスタッフ(2)
SAIJO SOUP vol.5の優勝プレゼンターはーー
「爆走!恐竜レース」を発表した
鎌倉美穂さん
でした! おめでとうございます!
優勝プレゼンターは鎌倉さんに決定!
今回、まいぷれ西条編集部が取材したSAIJO SOUP。
実は実行委員会メンバーの中に、まいぷれ西条・新居浜のスタッフでもある山下くんがいます!(途中の写真でお気づきの方もいたかもしれませんが)
ここからは、まいぷれスタッフでもある山下に今回のイベントや実行委員会メンバーについて少し話してもらいました。
今年の2月に「愛媛マラソン」で初のフルマラソンに挑戦した山下です。
縁があって昨年の秋から実行委員会長になりました。
運営メンバーの中では最年少の私ですが、行政関係、車屋、保険、カフェオーナーなどなど多職種のメンバーと一緒に“西条を盛り上げたい”との思いで活動しています。
今回のSAIJO SOUPは、半年ほど前から2週間に1回のミーティングを重ねて本番を迎えました。何か大きな目標に向かって仲間と一致団結するという経験は素晴らしいものだと実感しています。
SAIJO SOUPが1つの文化となるぐらい、西条をチャレンジ溢れる町にしていきたいです!
SAIJO SOUP 実行委員会メンバー(当日助っ人で来てくれたメンバーもいます!)
プレゼンターの皆さん、来場者の皆さん、ご参加本当にありがとうございました。
今回優勝とはならなかった発表もどれも地域やまちのことを考えた内容で、とても素晴らしかったと思います。
また次回、SAIJO SOUP vol.6でお会いしましょう!
最後にみんなでポーズ!
イベント名
SAIJO SOUP vol.5
開催日時
2023年5月14日(日)13:00~16:00
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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